ニートワークエンジニア

浪人、留年、休学、中退、ニート、エンジニア。回り道人生を謳歌中

サイドビジネスで退屈をしのぐ

最近、会社以外の仕事をいくつか始めた。仕事と言っても報酬が発生しているのは1つだけで、他は事業化を目指しているものの芽が出るかどうかもわからないフェーズだから部活動のような感じだ。僕としては新しい試みであったわけだけど、いまのところは踏み出してみて良かったと思っている。

春から夏にかけて、本職の方では新型コロナの煽りを受けて新規事業を立ち上げたりしていたので気分はそこそこノッていたと思う。これをやりがいと捉えることもできるのかもしれないけど、それでも「このタイミングでこういう意思決定をするのか……」という、会社に対する失望の念があり、わりと本気で転職を考えて久々にWantedlyのスカウトメッセージに返信したりオンラインでカジュアル面談を受けてみたものの、転職するほどの手応えは無かった。そこで選択肢が多少増えればいいかという軽い気持ちでビジネスマッチングサイトに登録してみたわけだ。

サイトの投稿頻度を見る分には決して盛り上がっているとは言えず、あまり期待もしてなかったのに、かなりの数の勧誘メッセージが届いた。もちろん明らかに怪しい匂いのする誘いも多々あるが、比較的まともそうな人とオンラインで話してお互いに相性を確かめたりした結果、現在は3つのグループに所属している。

転職となると基本的には組織を1つに決めねばならず、これはなかなかリスクが高い。一方でサイドビジネスとしての参加であれば、今もそうだけど同時に複数の組織に所属できるので、比較したり評価ができる点も良いと思う。

こう気楽に考えられるのはメンバーとしての参加だからであって、プロジェクトを立ち上げる側は慎重に人を見極める必要がある。エンジニアと名乗っていても、本気で起業を考えている人もいれば、ただ自分のポートフォリオになればいいというくらいの感覚で付き合っている人もいるし、完全に副業、つまり報酬が無いとやらないという人もいる。実際、僕が最初に入ったチームはメンバー間での温度差が顕になりつつあり、プロジェクトはある程度進んでいるものの、今後はリーダーのマネジメント能力が試されそうだ(残念ながら既に離散しかかっている……)。

最も期待しているのは最近正式にメンバーとなった3つめのチームで、そこは既に3つの事業計画と9人のメンバーがおり、しかも肩書が並々ならない。無謀なチャレンジなのか冷やかしなのかわからないテンションで面談に挑んでみたが、これがとてもまともなチームで、最終的に全員とオンラインで会話し承認してもらった。ビジネスモデルに関しては当然僕なんかが思いつかないという点で新鮮さがあって興味深いが、何よりリーダーが集めたメンバーのバランスが非常に良い。逆に良すぎて、好きな映画や小説に出てくる精鋭チームを意識しているように思えなくもないが、そういうこだわりは僕も好きな方なので、これから全力で食らいついていきたい。

これらのサイドプロジェクトがどこまで伸びるのか、いつまで続くのかはわからないし、今の会社をいつ見切ることになるかも見えてはいないけれど、とりあえず新しい出会いや刺激を生むきっかけ程度にはなってくれそうだし、あわよくば人生の退退屈しのぎになれば最高だ。