外出制限でバンド活動はできなくなってしまったけど、元々引きこもりがちだしやることも無いしで、以前と特に変わらない休日を過ごしている。
引っ越しをしようと思い物件検索サイトを自分で作ったりしていたが、自分が使うだけなら十分なものがすぐできてしまい、久々の開発欲求は一瞬で冷めてしまった。
今は興味のある技術分野も特別無いし、まず目的も無くただ勉強するということが苦手である以上、先に目的を見つけるべきなんだけどそれも簡単には見つからず、結果「何も無い休日」となってしまっている。
ところで、最近「キュウソネコカミ」というバンドをよく聴いている。
これまではノリ重視のコミックバンドなのかと思ってなんとなく避けていたけど、よく聴くと歌詞の内容がよくまとまっていてどの曲も説得力があり、明るい曲調でも微妙に切なさを感じるフレーズがあったりして、今更だけどすっかりハマってしまった。
ちなみによく比較されるバンドとして「ヤバT」がいるけど、あれ良さはよくわからなかった。歌詞がどこまで本気なのか、何に共感して欲しいのかが全然伝わってこない。多分、歌詞に意味を求めてはいけないバンドなんだろう。
一方でキュウソネコカミの曲はわかりやすい。わかりやすいけど誰もがわかる内容というわけでもなく、刺さる人には刺さるという感じ。非モテの男子高校生が峯田和伸に傾倒するのと似ているかもしれない。冴えない大学生や社会人が抱える漠然とした不安や苛立ちみたいなネガティブな感情を、わかりやすい言葉で叫んでくれるところにグッと来るんだろう。
棘のある詞も、全否定ではなくどこか可愛げがあったりして、憎めない感じがする。なかなかズルいバンドだなと思う。
それでも僕ら息をして毎日なんとか生きてる
独りで夜道をランニング今日も
時計の針ばかり見て夕方になると憂欝
何かしないとな
愛する人も居なくて周り見ちゃうと憂欝
何かしないと何かしないとな
何もない休日
わぁーってなって不安定わぁーってなって不安定
わぁーってなって不安定今日も
「わぁーってなる」としか言いようのないこの感情なんて、まさに今日も何の生産性も無く、連休をダラダラと過ごし、今更焦っている僕そのものだったりするから本当好き。