ニートワークエンジニア

浪人、留年、休学、中退、ニート、エンジニア。回り道人生を謳歌中

マッチングアプリの没個性

先月はプライベートでちょっとした大事件があり、メンタル的には今だに全然回復できていないわけだけど、このままベッドで安静にしていても変われそうにない。なので荒療治だとは思いつつ、半ばやけくそでマッチングアプリなるものに初めて手を出してみた。

Facebook アカウントでログインし、簡単なプロフィールを設定すると、一度の人生では到底出会えないほど膨大な数の女性の顔が並んでいる。アイコンをタップすればその人のプロフィールが表示され、「いいね」ボタンを押すと、それだけで相手に好意を伝えることができ、相手がそれを承諾するとめでたくマッチングとなる。凄い時代だ。

AI か何かで作られた機械的なレコメンドはあるが、検索機能もしっかりと備えてあり、プロフィールの項目ごとに詳細な検索ができる。

これだけ聞くと自分が求める女性をスマートに見つけられそうな気がするが、実際に検索してみると、パラメータ的なプロフィール情報だけではその人の人格や価値観はほとんどわからないし、結局自由入力形式の自己紹介文を読むことになる。

そしてここからが問題で、ほとんどのユーザーはまともに自己紹介文を書いていない。いや一応書いてはいるのだが、内容が趣味の話ばかりなのだ。旅行、カフェ巡り、カラオケ、美味しい食べ物とお酒、あとディズニー。これらのフラグの組み合わせパターンみたいな自己紹介をいくつも読んだところで、全く個性がわからない。だから差別化される部分が結局プロフィール写真だけになってしまう。

みんなそんなに自分の容姿に自信あるんだろうか…というのはただの皮肉で、自分で文章を書けず、定型文に単語を当てはめるだけでは個性を主張できないだけでなく、できていないことにすら気付けなくなるんだなあと悲しくなった。

若い人ほどそういう傾向があるが、僕より10歳近く上の大人の女性でも結構そんな感じだったりするからびっくりだ。

そんな女性の顔を何十、何百枚も見ていると、いつの間にか外見だけで人を判断してる自分に気付いて嫌になるし、延々とカタログショッピングをしているような徒労感に襲われる。ログイン2日目にしてもう疲れてしまった。

まあ僕はというと、自己紹介に1000字超えの長文を載せてる痛いヤツなので、これはこれでどうしようもない。