ニートワークエンジニア

浪人、留年、休学、中退、ニート、エンジニア。回り道人生を謳歌中

ちやほやされて満足してたらそのうち死ぬ

たまには仕事についてちゃんと考えてみる。

水産関係の少し珍しいベンチャー企業に転職してから2年半になる。入社した頃と比べるとそれなりにエンジニアとしてスキルは身についたし、この会社に入って本当に良かったと思っている。 一方で、ここ数ヶ月はずっと伸び悩みを感じていて、それは結局は自分次第どうにでもなることなんだとは理解しているものの、環境を変えればまた違う世界が開けるんじゃないかという期待をついつい抱いてしまっている。

今の会社は良くも悪くも未熟な組織で、ビジネスサイドのITリテラシーが足りないために、言わば消極的なエンジニアドリブンといった感じになっている。僕は大した能力も無いのにやたらと褒められ、ちやほやされる。これに甘えてはいけないと思いつつも、頼りにされるのは大いに気持ちがよい。

今年の7月にはこの会社で初めてエンジニアの後輩ができ、そいつがまたとても良いヤツで、僕をよく慕ってくれている。他の部署も良い人ばかりで、飲みに行っては未来について真面目に語り合い、人間関係で悩むことが一切無い、恵まれた環境だと思う(ある一人を除けばだが)。

その上赤字のベンチャーにしては金払いも良い方で、世間一般のエンジニアと同水準か、むしろ僕の経歴を考慮するなら貰いすぎているとさえ感じる。

客観的に捉えれば辞める理由は無さそうだ。

だけど実際に僕がやっていることと言えば、ちょろっとWebアプリやAndroidアプリを開発、改修しているだけだ。フレームワークを使っていると設計に悩むことはそんなに無くて、大抵は依頼を受けた段階である程度何をやるのかは見えており、あとはコードを書いて、依頼者に動作や画面を確認してもらってリリースして完了。毎日この繰り返し。

悪い意味で簡単にこなしてしまっている。自分のできる範囲でできることだけをやっているから、日々の中でほとんど成長していない感覚がある。この前ふと、10年後も同じレベルのコードを書いている自分を想像してゾッとした。

エンジニアのメンバーも一人を除けば良い人ばかりだが、社内で技術的な話題で盛り上がることはほとんど無くて、そういう意味では僕にとっては刺激が足りないのかもしれない。

今と同じことをやっていては何も変わらない。だから…転職?

書いていて、ここに発想の飛躍がありそうだと感じた。自分にとっての成長ってなんだろうか。10年後までは考えられなくとも、何がどうなっていれば望ましい自分なんだろう。

ダイレクトリクルーティング系のサイトに登録しているとかなりの頻度でスカウトメールを受け取る。先日、「3人目のエンジニアになってくれないか」という勧誘があり、これには少し惹かれてしまったが、やっぱり現実逃避をしているだけのような気もするので、今一度、自分が何を求めているのか考えて直してみよう。

「ちゃんと考えてみる」と書き出したものの、結局、わからないことがわかっただけだが、これもまた成長?