勇気を出してユニクロへ
UNIQLO / yendo0206
「その格好で外に出ないで」
最後に服を買ったのは何年前だっただろう。多分今持っている服はほとんど高校時代に買ったものばかりだから5年以上同じような服を着続けてることになる。多少破れたり汚れたりした服でも僕自身は一向に構わないのだが、「頼むからその格好で外に出ないで欲しい」と家族に真顔で言われるので昨日渋々ユニクロへ行ったわけだ。僕の家庭では働かないことより格好悪いことの方がより深刻な問題のようだ。
アパレルのツートップ
昔のユニクロと言えばしまむら的な扱いだったような気がする。「あいつら同じ服着てるぜ。だせー、絶対ユニクロだなwww」みたいな感じ。いつの間にこんなオシャレ系になってしまったのだろう。店員さんは可愛いしイケメンだし、ヒキニートの僕からするとキラキラが眩し過ぎて入店するだけで緊張した。関係ないけどアパレル業界1位がユニクロなのはともかく2位がしまむらだということをさっき初めて知った。
ボトムス?パンツ?ズボンじゃないの?
とりあえずズボンのコーナーへ。ウエストサイズのバリエーションが実に多様で驚いた。同種のものを2,3cm刻みで備えてあるようだが、最後に服を買ったのは5年位前であり、今履いているズボンの品質表示も擦り切れて消滅していたので自分に合うサイズがわからない。なので71cmから86cmまで6着ほど抱えていそいそと試着室へ入ると『持ち込みは2着まで』との張り紙を見つけて焦った。恥ずかしさで真っ赤になった顔のまま外に出るわけにも行かず10分ほど籠城した。
自意識過剰なニート
この日は結局ズボンを1着だけ買って帰宅したのだが結構疲れた。慣れない店での買い物は時間がかかるものだが、今回はちょっと別の理由がある。
PCショップでは難なく店員に話しかけながら普通に買い物ができるというのに、アパレルというだけでこんなにも緊張してしまう。これは多分、店員に馬鹿にされてるんじゃないかという自意識過剰な被害妄想があるからだ。『ボトムス』なんて単語を発したことすらない自分が店員さんと対等に渡り合えるはずもないことは重々承知であるのに、心のどこかで変なコンプレックスを抱いてしまっている。
そしてそんなセンシティブな自分を認めたくないから無理やり言葉で取り繕って自己防衛を図る。「ファッションに興味がない」と主張しながらも堂々と買い物ができないのは、結局、ファッションの面で勝てそうにない自分を隠蔽したいだけなのかもしれない。