ニートワークエンジニア

浪人、留年、休学、中退、ニート、エンジニア。回り道人生を謳歌中

入社4ヶ月だけど面接官になった

うちの会社も例に漏れず深刻な人手不足らしい。アベノミクス云々というより、ようやく会社としての形が出来上がりつつあるこのタイミングで人材を増強していきたいそうだ。

僕はまだまだ学生に毛が生えた程度だしとても新人を指導するレベルじゃないので、会社的にも個人的にも、出来れば即戦力となるキャリア人材が欲しいところだ。しかし、うちではこれまで何度か中途採用に失敗しているらしい。所謂ミスマッチというやつだろうか。1ヶ月程で辞めてしまったり、逆にろくに働かず数ヶ月居座ったり…。

そんなこともあってキャリア採用に消極的になっており、今回の採用は既卒第二新卒など経験の少ない人をターゲットにすることになった。

社長の方針としては、最初の面接では学歴や経歴は関係なく、「一緒に働けるか」や「飲みに行けるか」だけで判断したいらしい。そこで志願者と一番年齢が近いであろう僕が、一次面接の面接官に抜擢された。

まあ面接官と言っても僕の一存で採用・不採用が決まるわけでは全然なく、あくまで一次面接。窓口係のようなものだ。よっぽどでない限り通過させることになると思う。

それにしても、ほんの4ヶ月前までは、履歴書を持ってあちこち面接を受けては結果に一喜一憂していた僕が、今度は逆に面接を課す側になるとは…。なかなか不思議な感覚だ。

志願者とは桁違いのプレッシャー

若手社員を面接官にするのはベンチャー企業などでは結構よくある話らしい。若手を採用したいのなら感覚の近い若手社員に選ばせるという理屈だが、僕の場合いくらなんでも若すぎる気がする。今年の4月から新卒で働いてる23歳の若者よりも社会人経験が少ないのだから。

よく言われる話ではあるが、面接官もまた志願者によって評価されることになる。僕の未熟さが見抜かれ、有能な人間が皆辞退していくという最悪な可能性もありうる。そう考えると無茶苦茶責任重大ではないか…。

質問に答える練習ならこれまで多少はやってきたつもりだが、面接官なんて全くの未経験。とりあえず定番の質問で時間を稼ぐことはできるが、実質的にはどんな質問をしてどこを見て人物を評価すべきかさっぱりわからない。多分志願者以上に不安だらけだ。

僕自身、将来やりたいことも明確にないまま、何となく自立したいという思いだけで採用された分際なので、かっこいい志望動機を突き付けられても引いてしまうだろう。とはいえ、本当に中身が空っぽの人間を入れてしまっては会社として後々大変になる。

これは思ったより厄介な仕事なのかもしれない。